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下水道点検の現場に革新をもたらすSkydio X10とNightSenseの組み合わせ

2025年3月22日

社会インフラの老朽化が深刻な課題となる中、維持管理の高度化と効率化が求められています。橋梁やトンネル、プラントといった大型構造物に限らず、近年では下水道といった「見えないインフラ」への関心も急速に高まっています。とりわけ、近年多発している道路陥没事故などを受け、点検技術の革新が喫緊の課題となっています。


そんな中、注目されているのがドローンを活用したインフラ点検技術です。丸重屋では、これまでも橋梁やプラント設備、トンネルなど多様なインフラ構造物の点検にドローンを活用してきました。特に高所や狭所など、従来の点検手法では足場設置や長時間の人力作業を要した場所において、ドローンを用いることで安全性と作業効率の両立を実現してきた実績があります。


中でも注目すべき技術が、Skydio社の最新ドローン「Skydio X10」です。この機体は高度なAI処理を搭載し、自律飛行・障害物回避を可能にする点で従来のドローンとは一線を画します。複雑な構造物の中でも滑らかに飛行し、カメラとセンサーが捉えた映像をリアルタイムに記録・解析可能な点が特徴です。特に人手による確認が困難な箇所において、この自律性の高さは大きなアドバンテージとなります。


そしてこのSkydio X10に装着可能な「NightSense」アタッチメントが、暗所での点検領域を大きく広げました。

「NightSense」は高照度のLEDユニットで構成されており、完全な暗闇の中でも広範囲を明るく照射することが可能です。

これにより、点検対象がまったく視認できないような閉鎖空間や地下空間でも、ドローンによる飛行・撮影が成立するようになりました。


こうした技術の進化を受け、下水道分野におけるドローン点検の活用が本格的に始まりつつあります。

全国の自治体やインフラ関連企業では、下水道本管や人孔といった地下構造物のドローン点検に関する実証実験が多数進められており、特に夜間飛行やGPSが届かないエリアでの挙動安定性、障害物回避性能などにおいて高い評価を得ています。


このような技術的背景が注目される中で、大きな転換点となったのが、2024年12月に埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故です。

この事故では、地上道路が突然陥没し、人的被害こそなかったものの、原因とみられる老朽化した下水道管路の調査に注目が集まりました。

こうした事例は決して特殊なものではなく、全国に同様のリスクが潜在していることを意味します。


しかし、従来の下水道点検は人力による立ち入りや可搬型ロボットの走行に頼っており、安全性や作業効率、データ取得の信頼性に課題がありました。

また、点検対象が広範囲かつ高頻度であることから、人手不足やコスト面の制約が大きく、十分な維持管理が困難な状況も続いていました。


こうした課題に対する新たな選択肢として、Skydio X10 × NightSense による点検技術は極めて有効です。

狭小な人孔内部にドローンを投入し、そのまま本管まで飛行。暗所でも周囲を明るく照らしながら、高精細な映像・写真を取得することが可能です。

さらに3Dモデリングや劣化解析といったデータ処理とも親和性が高く、点検後のレポート作成や補修計画の立案にも大きく貢献します。


丸重屋ではこのSkydio X10を活用した下水道点検のご相談を随時受け付けております。

これまで培ってきた橋梁・トンネル・プラント等の点検ノウハウをベースに、地下インフラという新たなフィールドにおいても、安全かつ効率的な点検体制をご提案可能です。

現場条件に応じた機材選定や、飛行計画の策定、必要に応じた自治体との調整支援などもトータルで対応いたします。


今後ますます重要性を増す下水道インフラの健全性評価。

最先端のドローン技術を活用し、次世代の点検スタンダードを共に築いていきませんか。

まずはお気軽に丸重屋へご相談ください。

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